お仕事と推し事

社会人になって数ヶ月経った。

 

毎日のように「お仕事」に行き、「お仕事」をこなす日々だ。

思えば、人生初の「お仕事」は高校2年生頃に始めた飲食店のホールアルバイトだった。

 

始めたきっかけは「推し事」のお金が欲しいから。

今も昔も「お仕事」をする理由が「推し事」なのは変わっていない。

 

推しという存在がもたらすパワーは本当にすごいと思う。

高校在学中も放課後はなるべく働いて推しに少しでも使えるように頑張っていた(気がする)

ただ、ど田舎の飲食店。給料がめちゃくちゃ安かった。今思うとよくそんな金額で働いていたな…とも思う。

 

高校を卒業後、大学に進学。自身の行動範囲が広がった。

田舎の高校から都会の大学。毎日が楽しかった。年齢も徐々に上がることで保護者の許可なしで自らの意思で自由に動けるのが嬉しかった。

でもその分、やはりお金は必要になる。

大学1年生の冬、私は「推し事」のために新しい「お仕事」を始めた。

それは夜の世界だった。そこからの私は毎日がハードスケジュールだった。

キャリーケースを引きながら大学に行き、そのまま夜はキャバへ。12時過ぎに上がってその流れで深夜バスに飛び乗り遠征へ…そんな生活を毎日のように過ごしていた。

深夜バス明けの大学は流石に体力的にも辛かった(でも交通費は抑えたい)

シフト管理アプリは毎日埋まってた。この前そのスクショ掘り出して我ながらドン引きした。

若いってすごいね。

毎日忙しくて休めなくて、推しにも干されて(た気がしたけど今思うと自分の自意識過剰みたいなところもあったな)精神的にしんどかった時期もあったけどそれでも「推し事」のために「お仕事」を頑張る自分が誇らしかったし、私のことをここまで動かす力を持っている当時の推しは本当にすごかった。

 

コロナが流行って1年以上が経った。最後に現場に行ったのはいつだったのかすら覚えていない。今の推しは海外にいる子だから尚更会えない。

日本でも客入れライブが徐々に復活しているのに私はオンラインでしか会えない。

オンラインでも会えることにはもちろん感謝しているけれど、推しのいる国でも客入れライブが復活しているのを見ると悲しくなる。

オタクを始めて、「お仕事」を始めて数年間、これまでの私は全て「推し」のために生きてきたし働いてきた。なのに会えないってどういうこと?なんのために働けばいいの?

わからなかった。もともと仕事にやりがいとか求めてないし、お金が欲しいから働くみたいなスタンスで生きてたから何もかもやる気がなくなって辛かった。オンラインイベントもやる気がなくなりつつあった。

 

けど、まぁ、やっぱり推しのことは大好きなんだよなぁ。

新しく出た新曲のMVを見たら会いたいなぁって、オンラインでもいいから会いたいって話したいって思っちゃった。頑張りたいなって思った。

行動力の化身なので「お仕事」を増やした。いわゆるWワークだ。社会人になってしまったので学生時代の時のようながむしゃらな働き方はもうできないけどできるだけ頑張ろうと思う。

疲れるけど、やっぱり推しのために時間削って頑張ってる自分って好きだなぁと今日Wワークを終えた帰り道にふと思った。

ここまで私が頑張れるのはやっぱり推しのおかげなんだよなぁ。

 

明日ももっと頑張りたいな